福山市の皆様、秋の訪れと共に気になるのが台風シーズンです。
瀬戸内海に面した福山市では、強風や横殴りの雨による被害は決して他人事ではありません。
特に築年数の古い家は、屋根や外壁の劣化が原因で、台風被害を大きく受けてしまうリスクが高まります。
大切な家を台風から守るため、そしてご近所への二次被害を防ぐためにも、早めの点検と対策が重要です。
ここでは、古い屋根と外壁の台風シーズン前後のセルフチェックポイントと、福山市でリフォームを検討する際に役立つ情報をご紹介します。
1. 台風前に必ずチェック!古い屋根の危険なサイン

屋根は家の中で最も風雨の影響を受けやすい部分です。古い屋根の場合、思わぬ箇所に大きな弱点を抱えていることがあります。安全確保のため、無理に屋根に登らず、地上や2階の窓から見える範囲で確認しましょう。
屋根材の種類別チェックポイント
屋根材の種類 | 劣化のサイン(危険な状態) | 対策の目安 |
瓦屋根 | 瓦のズレ、割れ、欠け。特に棟(屋根の頂上)の瓦が浮いていないか。漆喰(しっくい)の剥がれやひび割れ(灰色のセメントのような塊が庭に落ちていないか)。 | ズレや剥がれは早急に補修。築20年以上の漆喰は詰め直しや棟の積み直しリフォームを検討。 |
スレート(コロニアル)屋根 | 屋根材のひび割れ、欠け。特に棟板金(棟を覆う金属の部材)の浮きや釘の緩み、錆び。 | 棟板金は強風で飛散しやすいため、釘を増し打ちするか、貫板(下地材)ごと交換を。 |
金属屋根(トタン・ガルバリウム鋼板など) | 錆びや穴あき。屋根材や板金に浮きやめくれがないか。古いトタン屋根は釘が抜けやすいため要注意。 | 錆びが進行している場合は塗装または葺き替えを検討。釘の緩みは増し打ちやビスへの交換。 |
共通チェックポイント
- 雨樋(あまどい)の詰まりや破損
- 落ち葉やゴミが溜まっていないか。詰まると雨水が溢れ、外壁や軒天を傷める原因になります。
- 雨樋やそれを支える支持金具が緩んだり、曲がったりしていないか。強風で外れる危険があります。
- 軒天(のきてん:屋根の裏側)の染みや剥がれ
- 軒天に雨染みや腐食の跡があれば、屋根内部からの雨水浸入が疑われます。台風の横殴りの雨で被害が広がりやすい箇所です。
- 庭に落ちている異物
- 灰色や白色のセメントのような塊(瓦屋根の漆喰)
- 短い釘(棟板金の釘)や針金のようなもの(瓦屋根の銅線)
- これらは屋根の部材が劣化・脱落しているサインです。
2. 古い外壁のチェックポイントと台風対策
外壁のひび割れや塗膜の劣化は、雨水の浸入を許し、建物の構造材の腐食につながります。台風の強烈な風雨が当たる前に、家のバリア機能を高めておきましょう。
外壁の劣化サイン
- ひび割れ(クラック)
- ヘアクラック(髪の毛程度の細いひび) は緊急性は低いですが、0.3mm以上の太いひび割れは雨水浸入のリスクが高く、早急な補修が必要です。
- チョーキング(白亜化)現象
- 外壁を触ると白い粉が手につく状態。これは塗膜の劣化で、防水性が失われているサインです。塗り替えの時期が来ています。
- コーキング材(シーリング材)のひび割れ・剥がれ
- サイディングボード(外壁材)の継ぎ目を埋めるコーキング材が劣化すると、そこから雨水が浸入します。打ち替えが必要です。
- コケやカビの発生
- 日当たりの悪い北側の壁などにコケやカビが大量に発生している場合、塗膜の防水性が切れている証拠です。
台風シーズン前の対策
- ひび割れの補修: 小さなひび割れでも、台風の雨圧で内部に水が浸入し、被害が拡大する可能性があります。専門業者に相談しましょう。
- 外壁塗装の検討: 築10年を超えて一度も塗り替えていない場合、防水性能が低下しています。福山市のような沿岸地域では、耐塩害性の高い塗料を選ぶことで、家の耐久性を大幅に向上させることができます。
3. 福山市で賢く利用!台風・防災リフォームに役立つ補助金制度

大きな被害が出る前にリフォームで補強することは、将来の修理費用や、ご近所への賠償責任(民法717条:工作物責任)のリスクを軽減することにつながります。
福山市でリフォームを検討する際は、費用負担を抑えるための補助金・助成金制度を積極的に活用しましょう。
補助金・助成金制度 | 概要と福山市でのポイント |
瓦屋根耐風改修等補助事業(福山市独自) | 古い瓦屋根の耐風改修(瓦の固定強化や金属屋根への葺き替えなど) に要する費用の一部を補助する制度。特に古い「土葺き工法」の瓦屋根は台風に弱いため、改修を検討する絶好の機会です。(補助上限あり、年度により実施状況や要件が変わるため市HPで確認が必要です) |
長期優良住宅化リフォーム推進事業(国) | 住宅の劣化対策や耐震性、省エネ性能を高めるリフォームを支援。防災性・レジリエンス性の向上改修(台風対策も含む)も対象になる場合があります。 |
子育てエコホーム支援事業・先進的窓リノベ事業(国) | 直接的な台風対策ではありませんが、窓やドアを断熱性の高いものにリフォームすることで、強風や飛来物による窓ガラスの破損リスクを軽減し、省エネにもつながります。 |
補助金は予算に限りがあり、申請期間が短いことが多いため、リフォーム工事の前に必ず福山市役所またはリフォーム業者に確認することが重要です。
4. 台風後のチェックと緊急時の対応

台風が過ぎ去った後も、すぐに屋根に上ってはいけません。足元が滑りやすく、突風が吹く危険性があります。
台風後の点検ポイント
- 自宅や庭に屋根材の破片や部材が落ちていないか(漆喰、瓦、釘、板金など)。
- 雨漏りのサインがないか(天井や壁の染み、異臭、湿気)。特に普段入らない屋根裏や押入れの天井を確認しましょう。
- 雨樋が外れていたり、歪んだりしていないか。
被害があった場合の緊急対応
- 危険な箇所には近づかない。
- 被害状況を写真に撮る。(保険申請に必須です。全体と、被害箇所のアップを複数枚。)
- 火災保険会社に連絡し、保険適用について相談する。(台風による被害は「風災」として火災保険の対象となる場合があります。)
- 信頼できる地元の専門業者に点検と修理を依頼する。
まとめ:今こそ、大切な家をアップデートする時

大切な家を台風の脅威から守り、長く快適に住み続けるためには、早めのセルフチェックと適切なタイミングでのリフォームが不可欠です。
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