「親も年を重ねてきたし、そろそろ一緒に住んだほうがいいのかな」
「実家に戻って同居する?」
「それとも、自分たちの家に親を迎える?」
親との同居について、少しずつ考え始めている方もいるのではないでしょうか。
まだ具体的に決まっているわけではないけれど、
「今のままで大丈夫かな」
将来のことを考えると、少し準備しておいたほうがいいかも」
そんなふうに思い始めるタイミングがありますよね。
親との同居を考えるとき、意外と大きなポイントになるのが住まいです。
今ある実家に一緒に住むのか。
自分たちの家をリフォームして親を迎えるのか。
それとも、二世帯住宅のような暮らし方にするのか。
今回は、親との同居を考え始めたときに知っておきたい、実家・自宅のリフォームで考えるポイントをご紹介します。
「まだ同居すると決めたわけじゃない」
という方も、ぜひこれからの暮らしを考えるきっかけにしてみてください。
まず考えたい。「誰が、どこで暮らす?」
親との同居といっても、住まい方はひとつではありません。
たとえば、
親の住んでいる実家に、自分たち家族が住む。
反対に、
自分たちの家に親を迎える。
また、
同じ家に住みながら、生活空間はある程度分ける。
という方法もあります。
「親と同居するなら、二世帯住宅にしなきゃ」
と思うかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
大切なのは、まず、
誰がどこで、どんな距離感で暮らしたいのか。
を考えることです。
ここを曖昧にしたままリフォームを進めると、
「部屋は作ったけど、思ったより使いにくい」
「お互いに気を使いすぎる」
ということもあります。
まずは住まいの話をする前に、家族の暮らし方について話してみましょう。
「完全同居」?「ほどよい距離感」?
同居を考えるときに、最初に話しておきたいのが生活スタイルです。
たとえば、
「食事は一緒にする?」
「お風呂は共有?」
「キッチンはひとつでいい?」
「洗面所やトイレは分ける?」
こうしたことは、実際に暮らし始めてから考えると意外と大変です。
最初は、
「家族なんだから大丈夫!」
と思っていても、生活リズムはそれぞれ違います。
起きる時間。
寝る時間。
食事の時間。
お風呂に入る時間。
テレビを見る時間。
親世帯と子世帯、それぞれに今までの暮らしがあります。
だからこそ、
「一緒に暮らすこと」だけではなく、「どこまで共有するか」
を考えておくことが大切です。
実家をリフォームして同居する場合
親が長年住んできた実家に、自分たち家族が一緒に住む。
この場合、今ある家を活かしながらリフォームすることになります。
ただ、親世帯だけで暮らしていた家に、子ども世帯まで加わると、
「部屋が足りない」
「LDKが狭い」
「収納が足りない」
といった問題が出てくることがあります。
また、
「昔ながらの間取りで、部屋が細かく分かれている」
というケースも少なくありません。
そこで、
和室をLDKにつなげる。
使っていない部屋を子ども部屋にする。
2階を子世帯のスペースにする。
といった方法で、今の家を活かしながら暮らし方を変えることもできます。

「親の生活スペース」は1階にまとめたほうがいい?
親との同居リフォームでよく考えたいのが、将来の暮らしです。
今は階段の上り下りに問題がなくても、年齢を重ねると、
「2階の寝室が使いにくくなった」
ということもあります。
そのため、
寝室・トイレ・洗面など、親が日常的に使う場所を1階にまとめる
という考え方もあります。
ただし、すべての家で同じようにできるわけではありません。
家の間取りや広さ、親御さんの希望も含めて考えることが大切です。
自宅をリフォームして親を迎える場合
現在住んでいる自宅に親を迎える場合もあります。
この場合、
「親のための部屋をどこにつくるか」
が大きなポイントになります。
空いている部屋があれば活用できるかもしれません。
一方で、
「夫婦の寝室」
「子ども部屋」
「親の部屋」
と考えていくと、思った以上に部屋数が必要になることもあります。
また、親御さんが長年住み慣れた家から移る場合、
新しい住まいにどうすれば馴染みやすいか
も大切なポイントです。
「とりあえず空いている部屋に住んでもらう」
だけではなく、
日当たり。
収納。
トイレまでの距離。
生活動線。
なども考えておきたいところです。
「部屋を増やす」だけでは解決しないことも
親との同居リフォームというと、
「親の部屋を1つ増やせばいい」
と思われるかもしれません。
でも、実際に暮らし始めると、
「トイレが混む」
「洗面所を使う時間が重なる」
「キッチンに立つ人が増えた」
「収納が足りない」
など、別の問題が出てくることがあります。
たとえば朝。
親が起きて身支度をする。
子どもが学校へ行く準備をする。
夫婦も仕事へ行く。
洗面所がひとつだけだと、
「ちょっと待って!」
が毎朝の恒例行事になるかもしれません。
だからこそ、
「部屋数」だけではなく、水回りや収納も一緒に考える
ことが大切です。
キッチンやお風呂は共有する?分ける?

ここは家族によって正解が違います。
たとえば、
食事はいつも一緒。
という家庭なら、キッチンはひとつでも問題ないかもしれません。
反対に、
「食事の時間が違う」
「お互いに自分のペースで料理したい」
という場合は、キッチンを分けるという選択肢もあります。
ただし、キッチンを2つ設けるには、その分のスペースや設備工事が必要です。
そこで、
キッチンは共有しながら、親世帯用に小さなミニキッチンを設ける
という方法を検討するケースもあります。
お風呂や洗面所、トイレについても同じです。
「絶対に2つ必要!」
ではなく、
家族の人数と生活リズムに合わせて考える
ことが大切です。
同居リフォームで意外と大切。「収納」
家族が増えれば、当然ですが荷物も増えます。
これまで親世帯だけだった家に、
子世帯。
そして子どもたち。
が加われば、収納不足になることもあります。
「とりあえず空いている部屋に置いておこう」
となると、せっかく同居を始めても部屋が物置状態に。
だからこそ、リフォームの計画段階で、
- 誰の物をどこに収納する?
- 家族共用の物はどこに置く?
- 食品のストックは?
- 季節用品は?
- 布団は?
と考えておくのがおすすめです。
特に実家の場合、長年暮らしている分、思った以上に物があることも。
リフォームを機に、
「これからの暮らしに必要な物を整理する」
ということも大切になってきます。
バリアフリーも「今すぐ必要か」だけで考えない

親との同居をきっかけに、
「手すりをつけたほうがいい?」
「段差をなくしたほうがいい?」
と考える方もいるでしょう。
もちろん、今の体の状態や暮らし方によって必要な工事は異なります。
ただ、
「今は必要ないから何もしない」
ではなく、
将来的に必要になる可能性がある場所を確認しておくことも大切です。
たとえば、
- 玄関
- 廊下
- トイレ
- 浴室
- 寝室までの動線
など。
リフォームのタイミングで一緒に考えておくことで、将来また大きな工事をする必要を減らせる場合もあります。
実家リフォームでは「家の状態」も確認しよう

実家をリフォームして同居する場合、
「部屋を増やせば大丈夫」
とは限りません。
築年数が経っている住宅では、
設備の老朽化。
断熱性能。
耐震性。
床下や屋根などの状態。
といった、住まいそのものの確認も必要になる場合があります。
見た目だけきれいにしても、
「冬になると寒い」
「結露が気になる」
「家の傷みが心配」
ということでは、長く快適に住み続けるのが難しくなります。
だからこそ、実家を活用する場合は、
「この家に、これから何年住むのか」
も考えながら、必要なリフォームの範囲を検討することが大切です。
リフォーム?建て替え?迷ったときは
実家で親と同居する場合、
「リフォームで対応できるのかな?」
「それなら建て替えたほうがいい?」
と迷うこともあると思います。
これは、築年数だけで決められるものではありません。
家の状態。
構造。
土地の条件。
今後どれくらい住む予定なのか。
そして、どんな暮らしをしたいのか。
こうしたことを総合的に考える必要があります。
「古い家だから建て替え」
「リフォームのほうが安そうだからリフォーム」
と決める前に、まずは住まいの状態を確認してみましょう。
リフォーム前に、家族で話しておきたい7つのこと

同居リフォームを考え始めたら、まず家族でこんなことを話してみてください。
- ①いつから同居する?
-
すぐなのか。
数年後なのか。
タイミングによって、リフォームの進め方も変わります。 - ② 誰がどこで暮らす?
-
実家に住むのか。
自宅に親を迎えるのか。
まずは大きな方向性を決めましょう。 - ③ 食事は一緒?
-
毎日一緒なのか。
それぞれ自由にするのか。
キッチンの使い方にも関わってきます。 - ④ お風呂や洗面所は共有?
-
朝や夜の時間帯が重なる場合、使い方をイメージしてみましょう。
- ⑤ お互いにどれくらいプライベートな時間が必要?
-
「いつでも顔を合わせられる家」がいいのか。
「それぞれの時間も大切にしたい」のか。
これによって間取りも変わります。 - ⑥ 将来、暮らし方が変わったらどうする?
-
子どもが独立する。
親の生活スタイルが変わる。
こうした変化も考えておくと、将来的に使いやすい住まいを考えやすくなります。 - ⑦ 今の家で、誰が何に困っている?
-
「冬が寒い」
「お風呂が使いにくい」
「収納が少ない」
「階段が急」
など。
今の不満を書き出してみると、リフォームで解決したいことが見えてきます。
「親のため」だけのリフォームにしないことも大切
親との同居だからといって、
「親が暮らしやすければそれでいい」
というわけではありません。
子世帯にも生活があります。
子どもにも、それぞれの成長があります。
だからこそ、
親世帯だけ。
子世帯だけ。
ではなく、
「みんなが暮らしやすい家」
を考えることが大切です。
親にとっては安心できる。
子世帯にとっては家事がしやすい。
子どもたちにも自分のスペースがある。
そんなバランスを考えながら、住まいを整えていきましょう。
親との同居を考え始めたら、まずは「今の家」を知ることから

「まだ同居するか決まっていない」
「実家に住むか、自宅に迎えるかも迷っている」
そんな段階でも大丈夫です。
まずは、
今の家で何ができるのか。
を知ることから始めてみましょう。
柱や壁の位置。
部屋の広さ。
水回りの状態。
収納。
断熱。
将来的な暮らし方。
今の住まいを確認することで、
「リフォームで十分対応できそう」
「もう少し大きく間取りを変えたい」
「建て替えも含めて考えたほうがよさそう」
など、次の選択肢が見えてくることがあります。
まとめ|同居リフォームは「一緒に住む」その先の暮らしまで考えよう

親との同居を考えるとき、
「部屋を増やそう」
「二世帯住宅にしよう」
と、すぐに間取りの話になりがちです。
でも、その前に考えたいのは、
「これから、どんなふうに一緒に暮らしたいか」
ということ。
食事は一緒にする?
お風呂は共有?
それぞれにどんな時間が必要?
将来、暮らし方が変わったら?
こうしたことを家族で話してから住まいを考えると、
「本当に必要なリフォーム」
が見えてきます。
実家を活かすのか。
今の自宅をリフォームするのか。
建て替えも含めて考えるのか。
選択肢はひとつではありません。
福山市で親との同居に伴う実家・自宅のリフォームをお考えなら、まずは今の住まいの状態を確認しながら、これからの暮らしに合った方法を考えてみましょう。
Reくらすでは、部分的なリフォームから間取り変更を伴うリノベーションまで、住まいの状況に合わせたご提案を行っています。
「まだ具体的には決まっていないけど、そろそろ考え始めたい」
そんな段階からでも、お気軽にご相談ください。
よくある質問|親との同居リフォーム

- 親との同居では、二世帯住宅にしないといけませんか?
-
いいえ、必ずしも二世帯住宅にする必要はありません。
キッチンやお風呂などを共有する完全同居型や、生活スペースの一部を分ける方法など、家族の暮らし方によってさまざまな選択肢があります。
まずは、どのくらいの距離感で暮らしたいのかを家族で話し合うことが大切です。 - 実家をリフォームして親と同居する場合、どこを確認すればいいですか?
-
部屋数や間取りだけでなく、住宅の状態も確認しましょう。
設備や水回り、断熱、床や屋根などの状態によって、必要なリフォームの内容は変わります。
今後どのくらい住み続ける予定なのかも含めて考えることが大切です。 - 親の部屋は1階に作ったほうがいいですか?
-
将来の生活を考えると、寝室やトイレなど日常的に使う場所を1階に配置する方法があります。
ただし、家の間取りや親御さんの暮らし方によって最適な方法は異なります。
現在だけでなく、将来の生活もイメージしながら考えることがおすすめです。 - 同居リフォームで収納は増やしたほうがいいですか?
-
家族が増えると、その分だけ持ち物も増えるため、収納計画は重要です。
リフォーム前に、誰の物をどこに収納するのかを考えておくと、暮らし始めてからの「物が片付かない」を防ぎやすくなります。 - リフォームと建て替え、どちらがいいですか?
-
一概には言えません。
住宅の状態や構造、希望する間取り、予算、今後の暮らし方などによって適した方法は異なります。
まずは現在の住まいの状態を確認したうえで、リフォームで対応できる範囲を検討することがおすすめです。

















