住宅を購入する際、どのような買い方をするのか検討しなければなりません。
『新築住宅』か『中古住宅』かによって考えるべき点や購入にかかる費用が変わってきます。
特に中古住宅の場合、購入した中古住宅をリフォームするかしないかという選択肢も出てきます。
それぞれメリットとデメリットがありますので、比較して考えてみましょう。
新築住宅を購入するメリットとは?
1.自分の好きな間取りが選べる
ライフスタイルにあった間取りを考えることができるのは、新築住宅を購入するメリットの代表です。
素材やデザインも好みのものを選んで設計することができるのは新築住宅ならでは。
2.お気に入りの設備を設置することが可能
キッチンやお風呂、トイレなどのビルトイン設備は一度導入してしまうと簡単には取り替えることはできません。
購入する時点で最新の製品や自分が気に入っている設備を導入することができます。
3.安全性・耐久性の高い住まいをつくることができる
古い住宅の場合、現在の耐震基準を満たしていない場合があります。
新築の場合は現在の耐震基準を満たしていることはもちろん、災害にも強く耐久性の高い構造の建物を建てることによって、安心して暮らすことができます。
4.購入時の税制優遇が大きい
住宅を購入する際に必要となる様々な税金ですが、中古住宅よりも新築住宅の方が優遇されています。
例えば、固定資産税については中古住宅に軽減措置はありませんが、新築住宅の場合は3年、建物分の固定資産税が半額になります。
新築住宅を購入するデメリット4点
1.価格が中古住宅よりも高い
新築住宅の最大のデメリットといえば、やはり購入価格の高さです。
新築住宅は同程度の中古住宅に比べると1,000万円~1,500万円程度高くなることが多いです。
また土地と建物は別々ですので、土地代を含めて考えるとそのまま大きな差となってきます。
2.イメージがつきにくい
注文住宅の場合、想い描いているイメージを図面に起こしていくのですが、建物が完成するまでサイズ感や素材感などが分からないことも多々あります。
完成するまで実物を見ることはできませんから、図面では理解できていたことも実際に使ってみると思い描いていた感じと異なることもあります。
生活動線や棚の位置や空間の広さなど、イメージと異なる場合も出てきやすいので、信頼できる担当者との綿密な打ち合わせが不可欠です。
3.購入を検討してから入居するまで長い時間がかかる
注文住宅の場合、購入の検討から入居まで、半年から1年ほどかかるのが一般的です。
何度も打ち合わせを重ね、建築する土地や建物の条件を整理し、支払いプランの作成、図面を作成、それから建築に入ります。
人気の工務店の場合は、さらに順番待ちも必要となることがあります。
4.敷地や立地条件が希望にかなわない場合がある
一般的に敷地や立地条件が良いと言われる場所は、競争率が高く、すでに住宅などの建物が建てられている場合があります。
そのため、ある程度は許容しなければならない事態も出てくるかもしれません。
敷地によっては法律上住宅を建てることが不可能な敷地もありますが、周辺の土地を含めて購入するなどの解決策もあります。
ただし、購入費用がぐっと上がってしまいますので、全体のバランスを取る必要がでてきます。
中古住宅を購入するメリットとは?
1.価格が新築住宅よりも安い
中古住宅の最大のメリットは、購入価格が新築住宅と比較して圧倒的に安いことです。
新築住宅購入時における資金総額の平均は3,500万円前後となっています。
しかし、中古住宅の場合は2,000万円前後となっており、およそ1,500万円も安く購入できます。
さらにその中古住宅をフルリフォームしたとしても、かかる値段の相場は500万円~700万円程度ですので、新築住宅よりも圧倒的に安く理想的な空間を手に入れることが可能となります。
2.敷地が広く、家にゆとりがある場合が多い
築年数30年ほどのやや古い物件の場合、敷地が広く、ゆとりのある場合が多いといえます。
ベビーブームやバブル期などの影響により、広めの敷地にゆとりのある設計をなされている場合が多かったことによります。
築年数は浅いものの方が安心感や市場価値は高いものですが、ゆとりのある生活をお手頃価格で手に入れることが可能となります。
耐震性が不安な場合は耐震補強工事を行うことで、より安全なお住まいにすることが可能です。
3.リフォームすることで格安で自分の好みの空間を作ることができる
中古住宅を購入してリフォームすることで、新築の注文住宅より断然安く理想の空間を創り上げることができます。
同居されるご家族の意見を反映しながら、広さや設備や素材、間取りやデザインまで、新築同様に作っていくことができます。
4.住宅候補地周辺の環境、利便性、インフラの状況を確認できる
実際の住宅を確認することができるのは中古住宅の特権です。
自分たちがその住宅で暮らすイメージがわきやすく、それ故に必要なものや足りないものも見えてくる場合があります。
また、住宅周辺の施設・道路・学校・病院の様子や生活の利便性を確認できますし、携帯電話の電波状況やネット回線の配線状況なども合わせてチェック可能です。
中古住宅を購入するデメリットとは?
1.建物の構造部分の劣化状況を確認するのが難しい
リフォームは建物の基礎部分をつつくことはできません。
何でもリフォームすることで解決するというわけではないことに注意が必要です。
また、木造住宅においてはシロアリや腐食のチェックが必要不可欠となります。
建物の構造に関する劣化状況は、確認することも判断することも難しいですから、私たちのようなリフォームの専門家にご相談くださいませ。
2.住宅設備が古い場合がある
中古住宅は、建てられた当時の住宅設備であることがほとんどです。
特にキッチン、お風呂、トイレなどのビルトイン設備はどうしても古いものになってしまいます。
中古住宅の場合には自分の目で見て確認できるということが大きなメリットですから、納得できるものかどうか理解なさってみてください。
3.住宅ローンの審査が厳しい・通りにくい場合がある
中古住宅は新築住宅に比べて建物価値が低いため、担保力が低く、その分審査が厳しいと言われています。
一般的によく使われる住宅ローン「フラット35」では、中古住宅でも利用可能ですが、「建築確認日が昭和56年6月1日以後」「耐火構造、準耐火構造に適合」「土台、床等に腐朽や蟻害がないこと」などの条件をクリアしていること等が建物における条件となります。
中古住宅を購入してリフォームする基礎知識
>新築と中古住宅を購入してリフォームした場合の比較
>中古住宅を購入してリフォームするのに向いている物件とは?
>中古住宅のリフォームにかかる費用
>中古住宅購入時の注意点と物件選びのポイント
>中古住宅・一戸建てを購入してリフォームした際の優遇制度
>中古住宅を二世帯住宅にリフォームする
>家を購入するおススメのタイミングとは?
>中古住宅を購入してリフォームすることに失敗しないように
中古マンションを購入してリフォームする基礎知識
>中古マンションを購入してリフォーム・リノベーションして暮らすのが人気の理由
>中古マンションを購入してリフォームしよう
>中古マンションをリフォームするメリット・デメリット
>中古マンションのリフォームにかかる費用とは?